概要
axelは、複数の同時接続を通じてファイルを高速にダウンロードし、ダウンロード中に接続が切断されても再開できる機能を提供します。大容量ファイルを効率的にダウンロードする場合に便利です。
主な特徴
- マルチコネクションによるダウンロード高速化
- 中断したダウンロードの再開をサポート
- HTTP、HTTPS、FTPプロトコルをサポート
- シンプルなコマンドラインインターフェース
主なオプション
axelの主なオプションは、ダウンロード速度、接続数、出力ファイル名などを制御するために使用されます。
ダウンロード制御
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`axel` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
インストール
axelはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで含まれていないため、パッケージマネージャーを通じてインストールする必要があります。
Debian/Ubuntuベース
sudo apt update && sudo apt install axel
aptパッケージマネージャーを使用してaxelをインストールします。
CentOS/RHELベース
sudo yum install epel-release -y && sudo yum install axel -y
# または
sudo dnf install axel -y
yumまたはdnfパッケージマネージャーを使用してaxelをインストールします。EPELリポジトリが必要な場合があります。
使用例
axelを使用してファイルをダウンロードする様々な方法を示します。
基本的なファイルダウンロード
axel https://example.com/large_file.zip
指定されたURLからファイルをダウンロードします。axelは自動的に複数の接続を試みます。
同時接続数を指定してダウンロード
axel -n 10 https://example.com/another_file.iso
10個の同時接続を使用してファイルをダウンロードします。
別の名前でファイルを保存
axel -o my_download.tar.gz https://example.com/source.tar.gz
ダウンロードしたファイルを 'my_download.tar.gz' という名前で保存します。
最大速度を制限してダウンロード
axel -s 512K https://example.com/video.mp4
ダウンロード速度を最大で1秒あたり512キロバイト(512K)に制限します。
ダウンロードの再開
axel https://example.com/interrupted_download.bin
以前中断されたダウンロードを再開します。axelは同じURLで再度実行すると自動的に再開を試みます。
ヒントと注意点
axelを使用する際の役立つヒントと注意点です。
パフォーマンスの最適化
- ネットワーク環境とサーバーの負荷を考慮して、`-n` オプションの値を調整してください。多すぎる接続はサーバーに過負荷をかけたり、ブロックされたりする可能性があります。
- 大容量ファイルのダウンロード時には、`wget`や`curl`よりも`axel`の方が効率的な場合があります。特に不安定なネットワーク環境では、再開機能が非常に役立ちます。
注意点
- 一部のウェブサーバーは、マルチコネクションを制限またはブロックする場合があります。この場合、`axel`が正常に動作しなかったり、IPがブロックされたりする可能性があります。
- ダウンロード中のファイルが破損した場合、`-k` オプションを使用していなければ自動的に整合性がチェックされますが、常に信頼できるわけではありません。重要なファイルは、ダウンロード後にハッシュ値などで整合性を確認することをお勧めします。