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bash: GNU Bourne-Again SHell

bashは、ほとんどのLinuxシステムでデフォルトのシェルとして使用される強力なコマンドラインインタープリタです。スクリプトの実行、コマンド履歴、エイリアス、ジョブ制御など、さまざまな機能を提供し、ユーザーがシステムと対話し、タスクを自動化するのを支援します。

概要

bashはBourne Shell (sh) の改良版であり、対話型シェル機能と強力なスクリプティング機能を組み合わせています。カスタマイズ可能なプロンプト、コマンド補完、履歴検索などの便利な機能を提供し、複雑な自動化スクリプトの作成に不可欠です。

主な特徴

bashが提供するコア機能です。

  • コマンド履歴と編集
  • タブ補完 (ファイル、コマンド、変数など)
  • エイリアスと関数によるカスタマイズ
  • ジョブ制御 (バックグラウンド/フォアグラウンドプロセス管理)
  • 強力なシェルスクリプティングサポート
  • 環境変数とシェル変数の管理

主なオプション

bashコマンド自体を実行する際に使用できる主なオプションです。スクリプトの実行方法やシェルの動作モードを制御できます。

実行モード

スクリプトデバッグ

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`bash` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

bashシェルをさまざまな方法で実行したり、スクリプトを処理したりする例です。

基本的な対話型シェルを開始

bash

新しいbashシェルセッションを開始します。

文字列コマンドの実行

bash -c "echo '現在のディレクトリ: $(pwd)'"

bashを使用して特定のコマンド文字列を実行し、終了します。

スクリプトファイルの実行

bash my_script.sh

指定されたbashスクリプトファイルを実行します。

ログインシェルを開始

bash --login

ログイン時と同様に初期化ファイルをロードするbashシェルを開始します。

スクリプトをデバッグモードで実行

bash -x my_script.sh

スクリプト実行中に各コマンドをトレースして出力します。

標準入力からスクリプトを実行

echo "ls -l" | bash -s

パイプ経由で渡されたコマンドをbashシェルが実行するようにします。

ヒントと注意点

bashの使用をより効率的にするためのヒントと、スクリプト作成時の注意点です。

主な設定ファイル

bashシェルの動作をカスタマイズするために使用される主な設定ファイルです。

  • ~/.bashrc: 対話型シェル開始時に実行されるファイルです。エイリアス、関数、プロンプト設定などを定義するのに使用されます。
  • ~/.bash_profile: ログインシェル開始時に実行されるファイルです。環境変数設定、他の初期化スクリプトの呼び出しなどに使用されます。
  • /etc/profile: システム全体のログインシェル設定ファイルです。すべてのユーザーのログインシェルに適用される設定が含まれます。

スクリプト作成のヒント

安定した効率的なbashスクリプトを作成するための推奨事項です。

  • スクリプトの開始時に `#!/bin/bash` シバン (shebang) を使用して、bashで実行されることを明示してください。
  • 変数を扱う際は、常にダブルクォーテーションで囲み、スペースや特殊文字の問題を防いでください (例: `echo "$VAR"`)。
  • エラー発生時にスクリプトが即座に終了するように `set -e` を使用し、未定義変数の使用時にエラーを発生させるには `set -u` を使用してください。
  • 関数を使用してコードをモジュール化し、可読性を高めてください。
  • コメントを使用して、スクリプトの目的と複雑なロジックを説明してください。

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