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bc: 任意精度計算機

`bc`は、任意精度(arbitrary precision)をサポートするコマンドライン計算機言語です。整数および浮動小数点演算を高精度で実行でき、変数、関数、条件分岐などをサポートしているため、複雑な計算やスクリプティングにも活用されます。対話モードまたはファイルから入力を受け取って処理できます。

概要

`bc`は、基本的な四則演算から複雑な数学関数まで、さまざまな計算を実行できる強力なツールです。特に、小数点以下の桁数をユーザーが直接指定して、非常に高い精度で計算できる点が特徴です。

主な特徴

  • 任意精度計算のサポート
  • 対話モードおよびスクリプトモード
  • 数学ライブラリの提供
  • 変数および制御文の使用が可能

主なオプション

`bc`コマンドと共に使用される主なオプションです。

モードおよびライブラリ

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`bc` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

`bc`を使用してさまざまな計算を実行する方法です。

基本的な四則演算

echo "10 + 5 * 2 / 4" | bc

簡単な加算、減算、乗算、除算を実行します。

小数点以下の精度設定

echo "scale=4; 10/3" | bc

`scale`変数を使用して、小数点以下の桁数を指定します。

数学ライブラリの使用

echo "scale=10; s(1)" | bc -l

サイン(sin)関数などの数学関数を使用するには、`-l`オプションを追加します。

変数の使用

echo "a=10; b=20; a*b" | bc

`bc`内で変数を宣言して使用できます。

対話モード

bc
10 + 5
scale=5
22/7
quit

`bc`を単独で実行して、対話型計算機として使用できます。

ヒントと注意点

`bc`をより効果的に使用するためのヒントと注意点です。

主な組み込み変数

`bc`には、計算動作を制御するいくつかの特別な変数があります。

  • scale: 除算および平方根演算時の小数点以下の桁数を設定します。デフォルトは0です。
  • ibase: 入力数値の基数を設定します。デフォルトは10(十進数)です。
  • obase: 出力数値の基数を設定します。デフォルトは10(十進数)です。

対話モードの終了

対話モードで`quit`と入力するか、`Ctrl+D`を押して`bc`を終了できます。

スクリプトの活用

複雑な計算や繰り返し作業のために、`bc`スクリプトファイルを作成して実行できます。スクリプトファイルは`.bc`拡張子を使用するのが一般的です。例: `bc my_script.bc`


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