概要
Chef Infra Clientは、Chefサーバーと連携してノードの状態を管理したり、Chefサーバーなしでローカルモードでレシピを直接実行したりできます。インフラストラクチャの一貫性を維持し、反復的な作業を自動化する上で重要な役割を果たします。
主な機能
- インフラストラクチャの自動化と構成管理
- Chefサーバーとの通信によるノード状態の同期
- ローカルモード(Chefサーバーなし)でのレシピ実行
- オペレーティングシステムおよびアプリケーション設定の管理
主なオプション
Chef Infra Client実行時に頻繁に使用されるオプションです。
実行モードと設定
情報とヘルプ
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`chef` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
Chef Infra Clientを使用する一般的なシナリオです。
ローカルモードでChef Clientを実行
chef-client --local-mode --chef-license accept
Chefサーバーなしで、現在のディレクトリのChefリポジトリを基にレシピを実行します。
特定の実行リストでローカルモードを実行
chef-client --local-mode --override-runlist 'recipe[my_cookbook::default]' --chef-license accept
デフォルトの実行リストを無視して、'my_cookbook'の'default'レシピを実行します。
Chefサーバーと通信して実行
chef-client --chef-license accept
Chefサーバーに登録されたノードとしてChef Infra Clientを実行します。(一般的な本番環境)
インストール
Chef Infra ClientはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで含まれていないため、次のいずれかの方法でインストールする必要があります。
Omnibusインストールスクリプトの使用
Chef Infra Clientをインストールする最も一般的で推奨される方法です。このスクリプトは、必要なすべての依存関係を含めて単一のパッケージとしてインストールします。
インストールコマンド (Linux)
curl -L https://omnitruck.chef.io/install.sh | sudo bash
次のコマンドを使用してChef Infra Clientをインストールできます。
インストール確認
インストール後、次のコマンドでChef Infra Clientが正しくインストールされているか確認できます。
バージョン確認
chef-client --version
ヒントと注意点
Chef Infra Client使用時の役立つヒントと注意点です。
Chef Infra Client 15以降のライセンス
Chef Infra Clientバージョン15から、ライセンス同意が必須となりました。`--chef-license accept`オプションを使用するか、`CHEF_LICENSE=accept`環境変数を設定する必要があります。
- コマンドに`--chef-license accept`を追加
- 環境変数の設定: `export CHEF_LICENSE=accept`
ローカルモードの活用
開発およびテスト環境では、`--local-mode`オプションを積極的に活用して、Chefサーバーなしでレシピを迅速にテストできます。`chef-repo`ディレクトリで実行するのが一般的です。
- 開発中のレシピを迅速にテスト
- Chefサーバーに接続できない環境で便利
Chef Workstationの使用
Chef Workstationは、Chef Infra Client、Knife、Cookstyleなど、Chef開発に必要なすべてのツールを一度にインストールできるパッケージです。Chef開発を開始する場合は、Chef Workstationのインストールを推奨します。
- Chef開発環境構築に最適化
- 必要なすべてのChefツールを含む