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chgrp: ファイル/ディレクトリのグループ所有権を変更

chgrpコマンドは、指定されたファイルまたはディレクトリのグループ所有権を変更するために使用されます。このコマンドはファイルシステム権限管理の重要な部分であり、特定のグループのユーザーのみがファイルにアクセスしたり変更したりできるように制御する場合に便利です。

概要

chgrpは、ファイルまたはディレクトリのグループ所有権を変更するために使用されるコマンドです。ファイルシステムのセキュリティとアクセス制御に不可欠であり、特定のグループに属するユーザーのみがそのリソースにアクセスできるように設定する場合に主に利用されます。

主な機能

  • ファイルおよびディレクトリのグループ所有権の変更
  • 再帰的(recursive)にサブ項目グループの変更をサポート
  • 参照ファイルのグループ所有権に基づいて変更可能
  • 特定のグループからのみ変更する条件付き変更をサポート

主なオプション

chgrpコマンドの主なオプションは以下の通りです。

基本動作

再帰と条件指定

出力制御

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`chgrp` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

chgrpコマンドの様々な使用例です。

ファイルのグループ所有権を変更

chgrp developers file.txt

file.txtファイルのグループ所有権を'developers'グループに変更します。

ディレクトリと配下項目を再帰的に変更

chgrp -R webusers /var/www/html

/var/www/htmlディレクトリとその配下の全てのファイルおよびディレクトリのグループ所有権を'webusers'グループに変更します。

参照ファイルのグループ所有権で変更

chgrp --reference=template.log target.log

target.logファイルのグループ所有権をtemplate.logファイルと同じに変更します。

特定のグループの場合のみ変更

chgrp --from=oldgroup newgroup data.txt

data.txtファイルの現在のグループが'oldgroup'の場合にのみ'newgroup'に変更します。

グループID(GID)を使用して変更

chgrp 1001 file.conf

file.confファイルのグループ所有権をGID 1001のグループに変更します。

ヒントと注意点

chgrpコマンド使用時の役立つヒントと注意すべき点です。

chownとの違い

  • chgrp: ファイル/ディレクトリの「グループ所有権」のみを変更します。
  • chown: ファイル/ディレクトリの「所有者」と「グループ所有権」を同時に、または個別に変更できます。

権限

chgrpコマンドを実行するには、該当ファイルの所有者であるか、root(スーパーユーザー)権限が必要です。一般ユーザーは、自分が所有するファイルのグループを、自分が属する別のグループに変更することのみ可能です。

シンボリックリンク

chgrpはデフォルトでシンボリックリンクが指す対象ファイルのグループ所有権を変更します。シンボリックリンク自体のグループ所有権を変更するには、`-h` または `--no-dereference` オプションを使用する必要があります。(ただし、シンボリックリンク自体のグループ所有権の変更は一般的な使用例ではありません。)

グループの確認

変更したいグループがシステムに存在するか確認するには、`getent group <グループ名>` または `/etc/group` ファイルを確認してください。現在のユーザーが属するグループは `groups` コマンドで確認できます。


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