主なオプション
`chmod` コマンドのさまざまなオプションを組み合わせて、ファイルやディレクトリの権限を設定してみましょう。
1. 権限設定の方法
2. 追加オプション
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`chmod` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
権限の理解
Linux におけるファイル権限は、所有者(User)、グループ(Group)、その他(Others)に対して、読み取り(Read)、書き込み(Write)、実行(Execute)の権限で構成されます。各権限の組み合わせは、8進数または記号で表現できます。
8進数による権限値
各権限は数値で表され、それらの合計により所有者、グループ、その他の権限を定義し、3桁の8進数モードとして組み合わせます。
- 4: 読み取り (r)
- 2: 書き込み (w)
- 1: 実行 (x)
- 0: 権限なし (-)
シンボリックモードの理解
シンボリックモードは「対象(u:所有者, g:グループ, o:その他, a:すべて)+ 演算子(+:追加, -:削除, =:設定)+ 権限(r,w,x)」の形式で権限を変更します。例:`u+x` は所有者に実行権限を追加、`go=rw` はグループとその他に読み取り・書き込みを設定します。
モード | 説明 | シンボリック |
---|---|---|
777 | 全員にすべての権限(読み取り、書き込み、実行) | rwxrwxrwx |
755 | 所有者:全権限、グループ/その他:読み取り・実行 | rwxr-xr-x |
644 | 所有者:読み取り・書き込み、グループ/その他:読み取りのみ | rw-r--r-- |
600 | 所有者:読み取り・書き込み、グループ/その他:権限なし | rw------- |
使用例
`chmod` コマンドの実用的な例を通じて、権限設定の練習をしてみましょう。
ファイルを所有者のみ読み書き可能に(600)
chmod 600 myfile.txt
ファイルに対して他のユーザーのアクセスを遮断し、所有者のみが読み書きできます。最も安全な設定のひとつです。
スクリプトファイルに実行権限を追加
chmod +x myscript.sh
スクリプトファイルをすべてのユーザーが実行可能にします。Web サーバー用スクリプトなどに使用されます。
ディレクトリとサブファイルの権限を再帰的に変更(755)
chmod -R 755 mydir/
ディレクトリとそのすべてのファイル・サブディレクトリに対して、755 権限を再帰的に適用します。Web サーバーの静的ファイルディレクトリなどに便利です。
グループとその他ユーザーの書き込み権限を削除
chmod go-w important_file.conf
ファイルからグループおよびその他ユーザーの書き込み権限を削除します。セキュリティを強化するために有効です。