概要
dfは「disk free」の略で、マウントされたファイルシステムの合計ディスク容量、使用済み容量、利用可能な容量、使用率を表示します。特に-hオプションと組み合わせて使用すると、容量を人間が読みやすい単位(KB、MB、GB)で表示するため便利です。
主な機能
- ファイルシステムごとのディスク使用量レポート
- 人間が読みやすい容量表示 (-h)
- ファイルシステムタイプ表示 (-T)
- iノード(inode)使用量の確認 (-i)
主なオプション
dfコマンドは、さまざまなオプションを使用して出力形式を調整し、特定の情報をフィルタリングできます。
表示形式と情報
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`df` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
dfコマンドの一般的な使用例です。
人間が読みやすいディスク使用量の確認
df -h
最も一般的に使用される形式で、ディスク容量を読みやすい単位で表示します。
ファイルシステムタイプと共にディスク使用量を確認
df -Th
各ファイルシステムのタイプ(例: ext4、xfs)を一緒に表示し、より詳細な情報を提供します。
iノード使用量の確認
df -ih
ディスク容量の代わりにiノード(inode)の使用量と空き容量を確認します。iノード不足は、ディスク容量が残っていてもファイルを新規作成できなくなる原因となります。
特定のファイルシステムの空き容量を確認
df -h /home
特定のマウントポイントまたはディレクトリが属するファイルシステムの空き容量のみを確認します。
特定のタイプのファイルシステムのみを表示
df -h -t ext4
例えば、ext4ファイルシステムのみを表示します。
ヒントと注意点
dfコマンドを使用する際の役立つヒントと注意点です。
dfとduの違い
dfはファイルシステム全体の利用可能な空き容量を報告するのに対し、du (disk usage)は特定のディレクトリやファイルが占める容量を報告します。dfはブロック単位で計算され、削除されたもののまだ開いているファイルが占める容量は反映されない場合があります。
出力の解釈
dfの出力の各列の意味は以下の通りです。
- Filesystem: ファイルシステムの名前またはマウントされたデバイス。
- Size: ファイルシステムの合計容量。
- Used: 現在使用中の容量。
- Avail: ユーザーが新たにファイルを保存できる容量。(通常、rootユーザー用の予約領域は除外されます)
- Use%: 使用済み容量のパーセンテージ。この数値が高い場合、ディスク容量不足を示唆する可能性があります。
- Mounted on: ファイルシステムがマウントされているディレクトリパス。
デフォルトでの搭載
dfコマンドはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで搭載されているため、別途インストールする必要はありません。