概要
Emacsはテキスト編集のための強力なツールであり、プログラミング、文書作成、メール管理など、様々な作業を実行できます。優れた拡張性とカスタマイズ性が特徴で、数多くのモードやパッケージを通じて機能を拡張できます。
主な特徴
- 非常に高い拡張性とカスタマイズ性
- Emacs Lispによる機能実装
- ターミナルおよびGUI環境のサポート
- 多様なプログラミング言語やファイル形式のサポート(モード)
- 統合開発環境(IDE)としての活用可能性
主なオプション
Emacsは、起動時の動作を制御するための様々なコマンドラインオプションを提供します。
ファイルのオープンとモード
情報とヘルプ
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`emacs` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
Emacsを使用するいくつかの基本的な例です。
新規ファイルまたは既存ファイルを開く
emacs myfile.txt
Emacsを起動し、'myfile.txt'ファイルを開きます。ファイルが存在しない場合は新しく作成されます。
ターミナルでEmacsを実行
emacs -nw another_file.py
GUI環境ではなく、現在のターミナルでEmacsを実行します。SSH接続時に便利です。
初期化ファイルなしでEmacsを実行
emacs -q
カスタム設定(init.el)をロードせずにEmacsを起動します。設定の問題でEmacsが正常に実行されない場合に便利です。
Emacs Lisp関数を実行
emacs -f list-packages
Emacsを起動しながら'list-packages'関数を実行し、インストールされているパッケージのリストを表示します。
インストール
Emacsは多くのLinuxディストリビューションでデフォルトでインストールされていない場合があります。次のコマンドを使用してインストールできます。
Debian/Ubuntu
sudo apt update
sudo apt install emacs
APTパッケージマネージャーを使用してEmacsをインストールします。
Fedora/CentOS/RHEL
sudo dnf install emacs
DNF(またはYum)パッケージマネージャーを使用してEmacsをインストールします。
Arch Linux
sudo pacman -S emacs
Pacmanパッケージマネージャーを使用してEmacsをインストールします。
ヒントと注意点
Emacsは学習曲線がありますが、慣れると非常に強力な生産性ツールになります。
基本的なキーバインディング
Emacsは独自のキーバインディング体系を使用します。「C-」はCtrlキー、「M-」はAlt(Meta)キーを意味します。
- C-x C-s: ファイルを保存
- C-x C-f: ファイルを開く
- C-x C-c: Emacsを終了
- C-g: 現在のコマンドをキャンセル(非常に重要!)
- M-x: コマンドを実行(ミニバッファで)
Emacs Lisp (Elisp) の学習
Emacsの真の力は、Emacs Lispを通じて発揮されます。独自の関数を作成したり、既存のパッケージを修正したりすることで、Emacsを完全にカスタマイズできます。
パッケージマネージャーの活用
EmacsはMELPAなどのパッケージリポジトリを通じて、数多くの拡張パッケージを提供しています。「M-x list-packages」コマンドでパッケージを検索し、インストールできます。