概要
ffmpegは、メディアファイルのエンコーディング、デコーディング、トランスコーディング、マルチプレキシング、デマルチプレキシング、ストリーミング、フィルタリングなど、幅広いタスクを実行できます。さまざまなプラットフォームで利用可能であり、開発者および上級ユーザーにとって不可欠なツールです。
主な機能
- 多様なオーディオ/ビデオ形式間の変換
- ビデオのリサイズ、トリミング、回転などのフィルタリング
- オーディオの抽出と変換
- ストリーミングメディアの処理
- 画面録画およびウェブカメラキャプチャ
主なオプション
ffmpegは数多くのオプションを提供しますが、以下は最も一般的に使用されるオプションです。
入力/出力制御
ビデオオプション
オーディオオプション
時間制御
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`ffmpeg` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
ffmpegのさまざまな活用法を示す例です。
MP4ファイルをAVIに変換
ffmpeg -i input.mp4 output.avi
最も基本的なファイル形式変換の例です。
ビデオ解像度を変更 (1280x720)
ffmpeg -i input.mp4 -vf scale=1280:720 output_hd.mp4
ビデオの解像度を1280x720に変更します。
ビデオからオーディオを抽出 (MP3)
ffmpeg -i input.mp4 -vn -acodec libmp3lame output.mp3
ビデオファイルからオーディオストリームのみを抽出し、MP3ファイルとして保存します。
ビデオの特定区間を切り出す
ffmpeg -ss 00:00:10 -i input.mp4 -t 00:00:30 -c copy output_clip.mp4
ビデオの10秒地点から30秒間の長さを切り出します。
ビデオをGIFアニメーションに変換
ffmpeg -i input.mp4 -vf "fps=10,scale=320:-1:flags=lanczos" -c:v gif output.gif
ビデオを低容量のGIFアニメーションに変換します。フレームレートとスケールを調整して最適化します。
インストール
ffmpegはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで含まれていないため、パッケージマネージャーを使用してインストールする必要があります。
Debian/Ubuntu
sudo apt update
sudo apt install ffmpeg
APTパッケージマネージャーを使用してインストールします。
Fedora/CentOS (dnf)
sudo dnf install ffmpeg
DNFパッケージマネージャーを使用してインストールします。(EPELリポジトリが必要な場合があります)
Arch Linux
sudo pacman -S ffmpeg
Pacmanパッケージマネージャーを使用してインストールします。
ヒントと注意点
ffmpegをより効率的に使用するためのヒントと注意点です。
パフォーマンス最適化
- `-ss`オプションを`-i`の前に置くと、入力ファイルのシーク時間を短縮してより速く開始できますが、精度は低下する可能性があります。
- `-c copy`(ストリームコピー)を使用すると、エンコーディング/デコーディングプロセスなしでストリームを直接コピーするため、非常に高速に処理できます。ただし、出力コンテナが入力ストリームをサポートしている必要があります。
コーデックの理解
- ビデオコーデック(例: `libx264`, `libvpx-vp9`)とオーディオコーデック(例: `aac`, `libmp3lame`)を理解することが重要です。適切なコーデックの選択は、ファイルサイズと品質に大きな影響を与えます。
- 一部のコーデックはデフォルトのインストールに含まれていない場合があり、追加のライブラリのインストールが必要になることがあります。
フィルターグラフの活用
- `-vf`(ビデオフィルター)および`-af`(オーディオフィルター)オプションを使用して、複雑なメディア操作を実行できます。複数のフィルターをカンマ(`,`)で連結したり、セミコロン(`;`)でフィルターチェーンを構成したりできます。