概要
findmntは、`/etc/fstab`、`/etc/mtab`、`/proc/self/mountinfo`などの情報を基に、現在のシステムにマウントされているファイルシステムの詳細情報を照会します。特にツリー形式で視覚化することで、マウント関係を容易に把握できます。
主な特徴
- マウントされたファイルシステムをツリー形式で視覚化
- 多様なフィルタリングオプション(タイプ、ソース、ターゲットなど)
- JSONおよびRAW出力形式をサポート
- fstabファイル情報の照会機能を提供
主なオプション
findmntは、さまざまなオプションを通じて出力形式と内容を制御できます。
出力形式
フィルタリング
情報ソース
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`findmnt` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
findmntコマンドのさまざまな活用例です。
基本マウント情報出力
findmnt
現在のシステムにマウントされているすべてのファイルシステムをツリー形式で表示します。
リスト形式で出力
findmnt -l
マウント情報をツリーではなく通常のリスト形式で出力します。
特定のファイルシステムタイプのみ表示
findmnt -t ext4
例えば、'ext4'タイプのファイルシステムのみを出力します。
特定のマウントポイント情報を表示
findmnt -T /boot
例えば、'/boot'マウントポイントの詳細情報を出力します。
全カラムと共にJSON形式で出力
findmnt --json -D
スクリプトや他のプログラムで解析しやすいJSON形式で、すべてのマウント情報を出力します。
fstabファイルの内容確認
findmnt --fstab
現在マウントされているファイルシステムではなく、`/etc/fstab`ファイルに定義された内容を出力します。
ヒントと注意点
findmntはシステム管理および問題解決に非常に役立つツールです。以下のヒントを活用して、より効率的に使用してみてください。
JSON出力の活用
findmnt --jsonオプションは、スクリプトでマウント情報を解析する際に非常に役立ちます。jqのようなツールと組み合わせて使用すると、特定のフィールドのみを抽出したり、複雑なクエリを実行したりできます。
- スクリプトの自動化時に便利
- jqのようなJSONパーサーと組み合わせて使用
- 特定の情報抽出および分析が容易
fstabと実際のマウントの比較
--fstabオプションを使用して、/etc/fstabに定義された内容と実際にマウントされた状態を比較することで、システム構成のエラーを見つけることができます。
- システム起動問題の診断
- 予期しないマウントエラーの確認
- fstab設定の検証
問題解決時の活用
ファイルシステム関連の問題が発生した場合、findmntはどのデバイスがどこにマウントされているか、どのようなオプションでマウントされているかなどを素早く把握するのに役立ちます。