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fold: テキストの折り返しと幅の制限

foldコマンドは、入力されたテキストの各行を指定された幅に合わせて折り返すために使用されます。長いテキストファイルを読みやすい形式にしたり、特定の幅の制限がある環境でテキストを処理したりする場合に特に役立ちます。

概要

foldは、テキストファイルまたは標準入力から読み込んだ各行を指定された幅(デフォルトは80列)で折り返し、標準出力に出力します。これにより、ターミナルで長い行を読む際の可読性が向上したり、特定のフォーマットに合わせてテキストを再構成したりする際に活用できます。

主な機能

  • 指定した幅での折り返し
  • バイトまたは列単位での処理
  • スペースを基準とした折り返し

主なオプション

foldコマンドの主要な機能を制御するオプションです。

折り返し制御

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`fold` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

foldコマンドを活用した実際の使用例です。

デフォルトの折り返し (80列)

fold example.txt

ファイルのコンテンツをデフォルトの80列幅で折り返します。

指定幅での折り返し (40列)

fold -w 40 example.txt

ファイルのコンテンツを40列幅で折り返します。

パイプとの連携

echo "これは非常に長いテキスト行です。foldコマンドを使用してこの行を短くしてみましょう。" | fold -w 30

長いテキスト行をパイプ経由でfoldに渡し、30列幅で折り返します。

スペースを基準とした折り返し

echo "これは非常に長いテキスト行です。foldコマンドを使用してこの行を短くしてみましょう。" | fold -s -w 30

スペースを基準に30列幅で折り返し、単語が途中で切れないようにします。

バイト単位での折り返し

echo "日本語テスト" | fold -b -w 5

テキストをバイト単位で5列幅で折り返します。日本語のようなマルチバイト文字は崩れる可能性があります。

ヒントと注意点

foldコマンド使用時の役立つヒントと注意すべき点です。

パイプの活用

  • foldは他のコマンドの出力とパイプ(|)で接続し、リアルタイムでテキストを処理するのに非常に役立ちます。例えば、`cat long_log.txt | fold -w 70`のように使用できます。

バイト(-b) vs. 列(-w)

  • `-b`オプションはバイト単位で幅を計算するため、日本語のようなマルチバイト文字を含むテキストに使用すると文字化けする可能性があります。一般的な可読性のためには、`-w`(列単位)オプションを使用することをお勧めします。

単語の保持(-s)

  • `-s`オプションは、単語の途中で分割せず、スペースを基準に折り返しを試みるため、テキストの意味を保持するのに役立ちます。

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