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gio: GIOコマンドラインツール

gioは、GLibのGIO(Gnome Input/Output)仮想ファイルシステムを介してファイルおよびディレクトリ操作を実行するコマンドラインツールです。ファイルのコピー、移動、削除、情報確認、マウント/アンマウントなど、さまざまな操作をサポートしており、特にGNOME環境で便利に使用されます。

概要

gioはGIOライブラリに基づいており、ローカルファイルシステムだけでなく、リモートの場所(FTP、SMBなど)や仮想ファイルシステムに対する操作を実行できます。一般的なファイル管理操作に加えて、マウント管理、ゴミ箱の空にするなどの機能を提供します。

主な機能

  • ファイルのコピー/移動/削除
  • ファイル情報の確認
  • マウント/アンマウント管理
  • ゴミ箱管理
  • URIスキーマのサポート

主なオプション

gioコマンドは、さまざまなサブコマンドを通じて機能を実行します。各サブコマンドは固有のオプションを持つことができます。

ファイル管理

情報とオープン

マウント管理

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`gio` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

以下は、gioコマンドの使用例です。

ファイル情報の確認

touch document.txt
gio info document.txt
rm document.txt

現在のディレクトリにある 'document.txt' ファイルの詳細情報を表示します。

ファイルをゴミ箱に移動

touch old_report.pdf
gio trash old_report.pdf

'old_report.pdf' ファイルをゴミ箱に移動します。

ディレクトリの内容を一覧表示

gio list .

現在のディレクトリの内容を一覧表示します。

ファイルのコピー

echo "Hello" > source.txt
gio copy source.txt destination.txt
rm source.txt destination.txt

'source.txt' ファイルを 'destination.txt' にコピーします。

ファイルをデフォルトアプリケーションで開く

gio open image.jpg

'image.jpg' ファイルをシステムに設定されたデフォルトの画像ビューアで開きます。(実際のファイルが必要です)

インストール

gioは通常、GLib開発ライブラリの一部として提供されるか、デスクトップ環境(例:GNOME)と共にインストールされます。デフォルトでインストールされていない場合は、以下のコマンドを使用してインストールできます。

Debian/Ubuntu

sudo apt update && sudo apt install libglib2.0-bin

Fedora

sudo dnf install glib2

Arch Linux

sudo pacman -S glib2

ヒントと注意点

gioは強力なツールですが、いくつか注意すべき点があります。

主なヒント

  • **URIスキーマの活用**: gioは `file://`、`ftp://`、`smb://` など、さまざまなURIスキーマをサポートしており、リモートリソースにアクセスできます。
  • **GNOME環境との統合**: GNOMEデスクトップ環境では、ファイルマネージャー(Nautilus)と緊密に統合されており、GUI操作と同様の方法でコマンドライン操作を実行できます。
  • **完全削除の注意**: `gio rm` コマンドはファイルをゴミ箱に送らずに完全に削除するため、使用には注意が必要です。
  • **詳細ヘルプ**: 各サブコマンドの詳細情報は `gio help <サブコマンド>` で確認できます。

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