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groupadd: 新しいグループを作成

groupaddは、新しいユーザーグループを作成するために使用されるコマンドです。このコマンドを使用すると、システムに新しいグループを追加し、必要に応じてグループID(GID)を指定したり、システムグループとして設定したりできます。通常、ユーザーアカウントを作成する前に、関連するグループを事前に作成しておくために利用されます。

概要

groupaddは、Linuxシステムで新しいグループを作成するために使用されます。作成されたグループは`/etc/group`ファイルに記録され、ユーザーアカウントに割り当てることができます。グループ作成時に、グループ名とともにGID(グループID)を明示的に指定したり、システムに自動割り当てさせたりすることができます。

主な機能

  • 新しいユーザーグループの作成
  • 特定のグループID(GID)の指定
  • システムグループとしての作成(低いGIDの割り当て)
  • グループ名の重複チェックと処理

主なオプション

groupaddコマンドは、グループ作成時に様々な設定を行うためのオプションを提供します。

グループ設定

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`groupadd` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

groupaddコマンドの様々な使用例を通じて、グループを作成する方法を学びます。

基本グループの作成

sudo groupadd developers

最も基本的な形式で、「developers」という新しいグループを作成します。GIDはシステムが自動的に割り当てます。

特定のGIDでグループを作成

sudo groupadd -g 1005 sales

「sales」というグループをGID 1005で作成します。GID 1005が既に使われている場合はエラーが発生します。

システムグループの作成

sudo groupadd -r web_services

「web_services」というシステムグループを作成します。このグループには通常、低い範囲のGIDが割り当てられます。

グループ作成の確認

getent group developers

作成されたグループの情報を確認します。`/etc/group`ファイルで直接確認するか、`getent group`コマンドを使用できます。

ヒントと注意点

groupaddコマンドを使用する際の注意点と役立つヒントです。

権限

groupaddコマンドはシステム設定を変更するため、rootユーザーまたはsudo権限を持つユーザーのみが実行できます。

  • 常に`sudo`と共に使用するか、rootアカウントで実行する必要があります。

GIDの範囲

一般ユーザーグループとシステムグループのGIDの範囲は、ディストリビューションによって異なる場合がありますが、一般的には以下のようになります。

  • **一般ユーザーグループ**: 1000以上(ほとんどのLinuxディストリビューション)
  • **システムグループ**: 1-999(システムサービス用)

グループ名

グループ名はシステム内で一意である必要があり、特定の規則に従うことが推奨されます。

  • グループ名は、英小文字、数字、ハイフン(-)またはアンダースコア(_)で構成するのが一般的です。
  • グループ名は最大32文字まで可能です。

関連コマンド

グループ管理に役立つその他のコマンドです。

  • `groupdel`: 既存のグループを削除
  • `groupmod`: 既存のグループを変更(名前、GIDの変更など)
  • `gpasswd`: グループパスワードの設定とグループメンバーの管理
  • `useradd`: ユーザー作成時にデフォルトグループを指定したり、追加グループに含めたりする

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