概要
iftopは`top`コマンドと同様に、ネットワークトラフィックをリアルタイムで監視します。デフォルトでは、最も多くの帯域幅を使用している接続を上部に表示し、総帯域幅使用量や平均使用量などを確認できます。
主な特徴
- リアルタイムネットワーク帯域幅使用量の表示
- インターフェイスごとのトラフィック監視
- ソース/宛先IPおよびポート情報の提供
- 多様なソートおよびフィルタリングオプション
- 対話型(interactive)モードのサポート
主なオプション
iftopの主なオプションは、監視するインターフェイスの指定、出力形式の制御、トラフィックのフィルタリングなどに使用されます。
基本設定
フィルタリング
出力形式
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`iftop` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
iftopの様々な使用例を通じて、ネットワークトラフィックを効果的に監視できます。
基本使用法
sudo iftop
デフォルトのネットワークインターフェイスのリアルタイムトラフィックを監視します。
特定のインターフェイスを監視
sudo iftop -i eth0
指定された'eth0'インターフェイスのトラフィックを監視します。
IPアドレスとポート番号を一緒に表示
sudo iftop -nP
ホスト名の代わりにIPアドレスを、サービス名の代わりにポート番号を表示します。
特定のサブネットトラフィックのみを監視
sudo iftop -F 192.168.1.0/24
192.168.1.0/24サブネットに該当するトラフィックのみをフィルタリングして表示します。
インストール
iftopはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで含まれていないため、パッケージマネージャーを通じてインストールする必要があります。
Debian/Ubuntu
sudo apt update && sudo apt install iftop
aptパッケージマネージャーを使用してiftopをインストールします。
CentOS/RHEL/Fedora
sudo dnf install iftop
dnf (またはyum) パッケージマネージャーを使用してiftopをインストールします。
ヒントと注意点
iftopを効率的に使用するためのヒントと注意点です。
インタラクティブキー
iftop実行中に以下のキーを押して画面表示を変更できます。
- `p`: ポート表示のトグル
- `n`: ホスト名/IPアドレス表示のトグル
- `s`: ソースホスト表示のトグル
- `d`: 宛先ホスト表示のトグル
- `t`: テキスト出力形式のトグル (2行/1行/3行)
- `q`: iftop終了
権限の問題
iftopはネットワークインターフェイスを直接監視するため、通常は`sudo`権限が必要です。
出力の解釈
iftop画面に表示される主要な指標の意味です。
- TX: 送信(Upload)トラフィック
- RX: 受信(Download)トラフィック
- TOTAL: 総トラフィック (TX + RX)
- cum: iftop実行以降に累積された総トラフィック
- avg: 2秒、10秒、40秒間の平均トラフィック