概要
iotopはディスクI/Oアクティビティをリアルタイムで表示し、各プロセスやスレッドがどれだけのディスク読み書きを実行しているかを詳細に把握できるようにします。これにより、システムパフォーマンス低下の原因を分析し、特定のアプリケーションのディスク使用パターンを理解するのに役立ちます。
主な機能
- プロセス/スレッドごとのリアルタイムI/O監視
- 総ディスク読み書き速度の表示
- I/Oアクティビティのないプロセスを非表示
- 累積I/O統計の表示
主なオプション
iotopの主なオプションは、出力形式を制御し、特定の情報に焦点を当てられるようにします。
表示/フィルタリング
実行制御
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`iotop` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
iotopを使用してディスクI/Oアクティビティを監視する様々な方法です。
基本的なI/O監視
sudo iotop
すべてのプロセス/スレッドのリアルタイムI/O使用量を表示します。
I/Oアクティビティのあるプロセスのみ表示
sudo iotop -o
現在ディスクI/Oを実行中のプロセス/スレッドのみをフィルタリングして表示します。
プロセスのみ表示(スレッドを除く)
sudo iotop -P
スレッド情報を除外し、プロセス単位のI/O使用量のみを表示します。
累積I/O統計の表示
sudo iotop -ao
リアルタイム速度の代わりに、iotopが実行されてからの累積I/O総量を表示します。
3秒間隔で更新
sudo iotop -d 3
画面の更新間隔を3秒に設定して監視します。
インストール
iotopはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで含まれていないため、パッケージマネージャーを通じてインストールする必要があります。
Debian/Ubuntu
sudo apt update
sudo apt install iotop
APTパッケージマネージャーを使用してiotopをインストールします。
CentOS/RHEL/Fedora
sudo yum install iotop # または dnf install iotop
YUMまたはDNFパッケージマネージャーを使用してiotopをインストールします。
ヒントと注意点
iotopを効果的に使用するためのヒントと注意点です。
I/Oアクティビティの解釈
iotopの出力は、「READ」と「WRITE」列を通じて各プロセスのディスク読み書き速度を示します。「SWAPIN」はスワップ領域の使用量を、「IO」はディスクI/O待機時間を示します。これらの値が高い場合は、ディスクのボトルネックを疑うことができます。
- READ/WRITE: 秒あたりのディスク読み書き速度
- SWAPIN: スワップイン(swap-in)アクティビティの割合
- IO: I/O待機時間(プロセスがI/Oを待っている時間)の割合
ルート権限が必要
iotopはシステムのすべてのI/Oアクティビティを監視するために、通常ルート(root)権限が必要です。そのため、`sudo`と共に実行するのが一般的です。
パフォーマンスへの影響
iotop自体もシステムリソース(特にCPU)をわずかに使用します。非常に負荷の高いシステムで長時間実行したり、更新間隔を短く設定しすぎたりすると、わずかにシステムパフォーマンスに影響を与える可能性があります。