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openssl-ciphers: SSL/TLS暗号スイートの管理

openssl-ciphersコマンドは、OpenSSLライブラリでサポートされているSSL/TLS暗号(cipher)のリストを表示および管理するために使用されます。特定のプロトコルバージョン(SSLv3、TLSv1.2など)の暗号リストを確認したり、暗号文字列(cipher string)の有効性を検証・解析したりするのに役立ちます。

概要

このコマンドは、OpenSSLベースのアプリケーションで使用可能な暗号スイート(cipher suite)を理解し、構成するために不可欠です。セキュリティ監査、互換性テスト、または特定の暗号化要件を満たすために活用されます。

主な機能

  • サポートされているすべての暗号リストの表示
  • 特定のプロトコルバージョン(TLSv1.2、TLSv1.3など)に対する暗号のフィルタリング
  • 暗号文字列の構文解析と有効性検証
  • 暗号スイートの詳細情報の確認

主なオプション

openssl-ciphersコマンドは、さまざまなオプションを使用して出力形式と内容を制御できます。

出力と情報

プロトコルフィルタリング

暗号文字列

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`openssl-ciphers` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

openssl-ciphersコマンドのさまざまな活用例です。

基本暗号リストの確認

openssl ciphers

現在のOpenSSL設定でサポートされている基本暗号スイートのリストを表示します。

詳細情報と共に暗号リストを確認

openssl ciphers -v

各暗号スイートのプロトコル、鍵交換、暗号化、ハッシュアルゴリズムなどの詳細情報を表示します。

TLSv1.2でサポートされている暗号リストの確認

openssl ciphers -tls1_2

TLSv1.2プロトコルで使用可能な暗号スイートのみをフィルタリングして表示します。

特定の暗号文字列の有効性検証と解析

openssl ciphers 'HIGH:!aNULL:!MD5'

HIGH強度で、匿名認証(aNULL)とMD5ハッシュを除外した暗号リストを確認します。

TLSv1.3専用暗号リストの確認

openssl ciphers -tls1_3

TLSv1.3プロトコルでのみ使用される暗号スイートのリストを表示します。

ヒントと注意点

openssl-ciphers使用時の注意点と役立つヒントです。

セキュリティ推奨事項

古いプロトコル(SSLv3、TLSv1.0、TLSv1.1)はセキュリティ上の脆弱性があるため、使用を避け、最新のTLSv1.2またはTLSv1.3を使用することが推奨されます。

  • 常に最新のOpenSSLバージョンを使用する
  • 弱い暗号スイート(例:RC4、DES)を無効にする
  • 前方秘匿性(Forward Secrecy)を提供する暗号スイート(例:DHE、ECDHE)を優先的に使用する

暗号文字列の理解

OpenSSLの暗号文字列は非常に強力で柔軟ですが、複雑な場合があります。「man ciphers」コマンドで詳細な構文と例を確認できます。例えば、「ALL」はすべての暗号を、「!aNULL」は匿名認証を使用しない暗号を意味します。


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