概要
passwdは、システムセキュリティの重要な要素であるユーザーパスワードを管理するコマンドです。強力なパスワードポリシーを維持し、アカウントアクセスを制御するために不可欠です。
主な機能
- 現在のユーザーパスワードの変更
- root権限で他のユーザーのパスワードを変更
- ユーザーアカウントのロックとロック解除
- パスワードの有効期限の設定と確認
主なオプション
passwdコマンドの主なオプションは、主にroot権限で他のユーザーアカウントを管理する場合に使用されます。
アカウント管理
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`passwd` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
passwdコマンドの様々な使用例を通じて、パスワード管理方法を習得しましょう。
自分のパスワードを変更
passwd
現在ログインしているユーザーのパスワードを変更します。コマンドを実行すると、現在のパスワードと新しいパスワードを2回入力するように求められます。
他のユーザーのパスワードを変更 (root)
sudo passwd [ユーザー名]
root権限で特定のユーザーのパスワードを変更します。この場合、現在のパスワードを知る必要はなく、新しいパスワードを2回入力するだけで済みます。
ユーザーアカウントのロック (root)
sudo passwd -l [ユーザー名]
特定のユーザーアカウントをロックして、ログインできないようにします。アカウントロックは、パスワードを変更せずに一時的にアクセスを遮断したい場合に便利です。
ユーザーアカウントのロック解除 (root)
sudo passwd -u [ユーザー名]
ロックされたユーザーアカウントを再度有効にし、ログインできるようにします。
パスワード状態の確認 (root)
sudo passwd -S [ユーザー名]
特定のユーザーアカウントのパスワード状態情報を確認します。「PS」はパスワードが設定されていることを、「L」はロックされていることを示します。
ヒントと注意点
passwdコマンドの使用時に注意すべき点と追加のヒントです。
セキュリティ強化
常に強力で予測不可能なパスワードを使用してください。大文字、小文字、数字、特殊文字を組み合わせ、十分な長さを維持することが推奨されます。
- 最低8文字以上、大文字、小文字、数字、特殊文字の組み合わせ
- 辞書にある単語、個人情報、繰り返される文字列は避ける
- 定期的にパスワードを変更する
root権限の重要性
rootユーザーはシステム上のすべてのアカウントのパスワードを変更できるため、rootアカウントのパスワードは特に強力に設定し、徹底的に管理する必要があります。
関連コマンド
パスワードの有効期限ポリシーなど、より詳細なアカウント管理には `chage` コマンドを活用できます。
- chage: ユーザーパスワードの有効期限情報およびポリシーの設定/確認