概要
`ruby`コマンドは、Ruby言語で記述されたプログラムを実行するインタプリタです。スクリプトファイルを直接実行したり、コマンドラインで短いコードを実行したりするために使用できます。また、Rubyのバージョン確認、構文チェックなどのユーティリティ機能も提供します。
主な特徴
- Rubyスクリプトファイルの実行
- コマンドラインでのRubyコード直接実行
- 構文チェックとデバッグのサポート
- さまざまなオペレーティングシステムで使用可能
主なオプション
Rubyインタプリタ実行時に便利に使用できる主なオプションです。
実行と情報
環境設定
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`ruby` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
Rubyコマンドを活用するさまざまなシナリオを示す例です。
Rubyスクリプト実行
ruby hello.rb
`hello.rb`ファイルを実行します。ファイル内容は`puts "Hello, Ruby!"`と仮定します。
Rubyバージョン確認
ruby --version
現在インストールされているRubyインタプリタのバージョンを確認します。
コマンドラインでコード実行
ruby -e 'puts "Current time: #{Time.now}"'
`-e`オプションを使用してRubyコードを直接実行します。
スクリプト構文チェック
ruby -c my_app.rb
`my_app.rb`ファイルの構文エラーのみをチェックし、実行しません。
ライブラリ読み込み後にスクリプト実行
ruby -r json my_script_using_json.rb
JSONライブラリを読み込んだ後、スクリプトを実行します。スクリプトで`JSON`モジュールを使用できるようになります。
インストール
RubyはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで含まれていないか、古いバージョンがインストールされている場合があります。最新バージョンをインストールしたり、複数のバージョンを管理したりする方法を案内します。
パッケージマネージャーを使用したインストール(推奨)
ほとんどのLinuxディストリビューションでは、パッケージマネージャーを通じてRubyを簡単にインストールできます。`ruby-full`パッケージは、Rubyと開発ツールを一緒にインストールします。
Debian/Ubuntu
sudo apt update
sudo apt install ruby-full
APTパッケージマネージャーを使用してRubyをインストールします。
CentOS/RHEL/Fedora
sudo dnf install ruby
DNFまたはYUMパッケージマネージャーを使用してRubyをインストールします。
バージョン管理ツールを使用したインストール(上級)
複数のRubyバージョンを同時に使用したり、特定のバージョンをインストールしたりする必要がある場合は、`rbenv`または`rvm`のようなRubyバージョン管理ツールを使用することをお勧めします。これらはシステムRubyと競合することなく、独立したRuby環境を構築できるようにします。
主なバージョン管理ツール
- `rbenv`: 軽量で柔軟性があり、Rubyのバージョンをグローバルまたはプロジェクトごとに設定できます。
- `rvm` (Ruby Version Manager): Rubyバージョン管理に加えて、gemset管理など、より多くの機能を提供します。
ヒントと注意点
Rubyの開発と使用における役立つヒントと注意点です。
対話型インタプリタ(IRB)の活用
簡単なRubyコードのテストや学習には、`irb`コマンドを使用するのが非常に便利です。`irb`はRubyの対話型シェルです。
- コマンド: irb
Gemパッケージ管理
Rubyライブラリ(Gem)は、`gem`コマンドを通じてインストール、更新、管理されます。必要な機能を簡単に追加できます。
- Gemインストール: gem install [gem_name]
- Gemリスト: gem list
Bundlerの使用
Rubyプロジェクトの依存関係管理のために`Bundler`を使用するのが一般的です。`Gemfile`に定義されたGemをインストールして管理します。
- Bundlerインストール: gem install bundler
- 依存関係インストール: bundle install
スクリプト実行権限
Rubyスクリプトを`ruby script.rb`の代わりに`./script.rb`のように直接実行するには、スクリプトファイルに実行権限を付与し(chmod +x script.rb)、最初の行にshebang(`#!/usr/bin/env ruby`または`#!/usr/bin/ruby`)を追加する必要があります。