概要
sedutil-testは、TCG Opal標準に準拠した自己暗号化ドライブ(SED)の機能をチェックするために使用されます。このツールは、ドライブがsedutilエコシステムで正しく動作する準備ができているか診断テストを実行します。
主な機能
- SED互換性の検証
- TCG Opal機能テスト
- ドライブ状態の診断
使用例
sedutil-testは主に、特定のドライブパスを引数として受け取りテストを実行します。
特定のSATAドライブテスト
sudo sedutil-test /dev/sda
/dev/sdaドライブに対してSED互換性および機能テストを実行します。
特定のNVMeドライブテスト
sudo sedutil-test /dev/nvme0n1
/dev/nvme0n1ドライブに対してSED互換性および機能テストを実行します。
詳細出力でテストを実行
sudo sedutil-test -v /dev/sda
テストの進行状況と結果をより詳細に確認するには、「-v」オプションを使用できます。(一部のバージョンでサポート)
インストール
sedutil-testはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで含まれていないため、別途インストールする必要があります。sedutilパッケージの一部として提供されます。
Debian/Ubuntu
sudo apt update && sudo apt install sedutil
APTパッケージマネージャーを使用してsedutilパッケージをインストールします。
Fedora/RHEL
sudo dnf install sedutil
DNFパッケージマネージャーを使用してsedutilパッケージをインストールします。
ソースコンパイル
他のディストリビューションの場合、sedutilプロジェクトのGitHubリポジトリからソースコードをダウンロードして直接コンパイルする必要がある場合があります。詳細は公式ドキュメントを参照してください。
ヒントと注意点
sedutil-testを使用する前に、いくつかの点に注意する必要があります。
重要事項
- テスト中のドライブに重要なデータがないことを確認してください。(通常、テスト自体はデータを破損させませんが、誤用すると危険が伴う可能性があります。)
- テストは、ドライブのパフォーマンスとサイズによって時間がかかる場合があります。
- テスト結果は、ドライブのTCG Opal機能サポートの有無を判断する上で重要であり、sedutil-cliを使用してドライブを管理するための前提条件となる場合があります。
関連ツール
- sedutil-cli: 実際のSED管理および暗号化設定に使用される主要なコマンドです。sedutil-testで互換性を確認した後、このコマンドを使用します。