概要
`service`コマンドは、`/etc/init.d/`ディレクトリにあるSystem V initスクリプトを実行するための標準化されたインターフェースを提供します。これにより、ユーザーはサービス管理操作を一貫した方法で実行できます。`systemd`が導入された最新のLinuxディストリビューションでも`service`コマンドを使用できますが、内部的に`systemctl`にリダイレクトされたり、System V initスクリプトのみを管理するために使用されたりすることがあります。
主な機能
- サービス開始 (start)
- サービス停止 (stop)
- サービス再起動 (restart)
- サービス状態確認 (status)
- 全サービス状態確認 (--status-all)
主なオプションとアクション
`service`コマンドは主に`サービス名`と`アクション`を引数として受け取ります。いくつかのグローバルオプションも提供されます。
サービスアクション
グローバルオプション
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`service` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
Apacheウェブサーバーの開始
service apache2 start
Apacheウェブサーバーサービスを開始します。
MySQLサービスのステータス確認
service mysql status
MySQLデータベースサービスの現在の状態を確認します。
ネットワークサービスの再起動
service network restart
ネットワーク関連サービスを再起動します。
全System Vサービスのステータス確認
service --status-all
System V initスクリプトで管理されているすべてのサービスのステータスを一目で確認します。
ヒントと注意点
`service`コマンドの使用における注意点と`systemctl`との関係についての情報です。
systemd環境での使用
- systemctlとの関係: 最新のLinuxディストリビューション(例:Ubuntu 15.04+、CentOS 7+)の多くは、`systemd`をデフォルトのinitシステムとして使用しています。このような環境で`service`コマンドを使用すると、内部的に`systemctl`コマンドに変換されて実行されることがあります。したがって、`systemd`サービスを管理する際には、`systemctl`を直接使用する方がより明確で強力です。
- 推奨事項: `systemd`ベースのシステムでは`systemctl`を、System V initベースのシステムでは`service`を使用するのが一般的です。どちらのコマンドを使用すべきか不明な場合は、まず`systemctl`を試してみて、動作しない場合やSystem V initスクリプトのみを管理する必要がある場合は`service`を検討してください。
サービス名
サービス名は`/etc/init.d/`ディレクトリ内のスクリプトファイル名と一致する必要があります。例えば、`/etc/init.d/apache2`スクリプトがある場合、`service apache2 ...`のように使用します。