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shutdown: システムを安全にシャットダウンする

shutdownコマンドは、システムを安全にシャットダウンまたは再起動するために使用されます。指定された時間にすべてのユーザーにシャットダウンを通知し、すべてのプロセスを正常に終了させてデータ損失を防ぎます。

概要

システムをシャットダウンする際に、単に電源を切るとデータ破損やファイルシステムエラーが発生する可能性があります。shutdownは、システムで実行中のすべてのプロセスを安全に終了し、ログを記録してからシステムをシャットダウンするため、サーバー環境では必須で使用すべきです。

主な特徴

shutdownコマンドの主な特徴は以下の通りです。

  • 指定された時間にシステムシャットダウン/再起動を予約可能
  • すべてのログインユーザーにシャットダウン通知メッセージを送信
  • ファイルシステムの同期とプロセスの正常終了
  • 即時シャットダウンおよび予約シャットダウンの両方をサポート

シャットダウンの種類

shutdownコマンドは、様々なシャットダウン方法をサポートしています。

  • シャットダウン (halt): システムをシャットダウンしますが、電源を切らずに待機状態にします。
  • 電源オフ (poweroff): システムを完全にシャットダウンし、電源を切ります。ほとんどの場合、「shutdown -h」オプションと同じ動作をします。
  • 再起動 (reboot): システムをシャットダウンした後、すぐに再起動します。

主なオプション

よく使用されるshutdownコマンドのオプションを目的別にグループ化しました。

1) シャットダウン/再起動

2) 時間とメッセージ

3) ヘルプ

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`shutdown` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

shutdownコマンドの様々な使用例を通じて機能を習得してください。

システムの即時シャットダウン

sudo shutdown -h now

システムを遅延なく即時にシャットダウンし、電源を切ります。「now」キーワードを使用します。

10分後にシステムを再起動

sudo shutdown -r +10

現在時刻から10分後にシステムを再起動します。再起動を示す「-r」オプションと、10分後を示す「+10」を使用します。

特定の時間に再起動およびメッセージ送信

sudo shutdown -r 22:30 "定期システムメンテナンス作業が実施される予定です。"

本日22時30分にシステムを再起動し、すべてのログインユーザーにメンテナンスメッセージを送信します。

シャットダウン予約のキャンセル

sudo shutdown -c

予定されたshutdownコマンドをキャンセルします。キャンセル時にすべてのユーザーに通知が送信されます。

インストール

shutdownは、ほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトで含まれています。別途インストールは必要ありません。

ヒントと注意事項

shutdownコマンドを使用する際の注意点をまとめました。

ヒント

  • shutdownコマンドにはroot権限が必要なため、「sudo」を一緒に使用する必要があります。
  • shutdown -h nowとpoweroffはほぼ同じように動作しますが、shutdownはプロセスを正常に終了させるための時間を与えるため、より安全です。
  • もしshutdownコマンドが動作しない場合は、「init 0」(シャットダウン)または「init 6」(再起動)コマンドを使用できます。ただし、これらのコマンドはshutdownほど安全ではない可能性があります。
  • 予約されたシャットダウンをキャンセルするには、必ず「shutdown -c」を使用する必要があります。

関連するコマンド

機能的に類似しているか、よく一緒に使われるコマンドです。


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