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ssh-add: SSHキーをエージェントに追加

ssh-addコマンドは、OpenSSH認証エージェント(ssh-agent)に秘密鍵(identity)を追加することで、SSH接続時にパスワードやパスフレーズを繰り返し入力することなく自動的に認証できるようにします。これにより、セキュリティが強化され、SSHの利便性が向上します。

概要

ssh-addはSSH秘密鍵をメモリにロードし、ssh-agentに管理させます。一度キーを追加すると、そのキーを使用するすべてのSSH接続で自動的に認証が処理されます。

主な機能

  • SSH秘密鍵をssh-agentに追加
  • パスフレーズを一度入力するだけで便利に使用
  • 追加されたキーのリスト表示および削除機能を提供
  • PKCS#11トークンをサポート

主なオプション

ssh-addコマンドと共によく使用されるオプションです。

キー管理

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`ssh-add` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

ssh-addコマンドの様々な活用例です。

デフォルトSSHキーの追加

ssh-add

デフォルトパス(~/.ssh/id_rsaなど)にある秘密鍵をssh-agentに追加します。パスフレーズがある場合は入力が求められます。

特定のSSHキーの追加

ssh-add ~/.ssh/my_custom_key

指定されたパスの秘密鍵をssh-agentに追加します。

現在追加されているキーリストの表示

ssh-add -l

ssh-agentに現在ロードされているすべての秘密鍵の公開鍵フィンガープリントを確認します。

特定のキーの削除

ssh-add -d ~/.ssh/my_custom_key

ssh-agentから指定された秘密鍵を削除します。

すべてのキーの削除

ssh-add -D

ssh-agentにロードされているすべての秘密鍵を削除します。

有効期間が制限されたキーの追加(1時間)

ssh-add -t 3600 ~/.ssh/id_rsa

追加されたキーが1時間(3600秒)後に自動的にssh-agentから削除されるように設定します。

ヒントと注意点

ssh-add使用時の役立つヒントと注意すべき点です。

ssh-agentの実行確認

ssh-addを使用する前に、ssh-agentが実行中であることを確認する必要があります。通常、セッション開始時に自動的に実行されますが、手動で開始する必要がある場合もあります。

  • 確認コマンド: pgrep ssh-agent
  • 開始コマンド(例): eval "$(ssh-agent -s)"

セキュリティ上の考慮事項

ssh-agentにキーを追加すると、そのキーのパスフレーズを再度入力する必要がなくなり便利ですが、システムに物理的にアクセスできるユーザーがいる場合、セキュリティリスクが増加する可能性があります。特にパスフレーズのないキーはさらに注意が必要です。

キーの有効期間制限の活用

-tオプションを使用してキーの有効期間を制限すると、特定の時間後に自動的にキーが削除されるため、セキュリティを強化できます。特に共有システムや一時的な作業時に役立ちます。


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