概要
systemd-resolveはsystemd-resolvedデーモンと通信してDNSクエリを実行し、ローカルキャッシュを管理し、名前解決関連情報を提供します。主にシステムのDNS設定問題を診断したり、特定のドメインのIPアドレスを照会する際に使用されます。
主な機能
- DNS、LLMNR、mDNSの名前解決
- DNSキャッシュの管理とクリア
- 名前解決の状態と統計情報の照会
- 特定のインターフェースを通じたクエリのサポート
主なオプション
systemd-resolveは様々なオプションを通じて名前解決動作を制御し、情報を照会できます。
情報照会と制御
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`systemd-resolve` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
systemd-resolveの様々な使用例を通じて、名前解決機能を活用する方法を学びます。
基本的なDNSクエリ
systemd-resolve example.com
指定されたドメインのIPアドレスを照会します。
systemd-resolvedサービスの状態確認
systemd-resolve --status
現在のDNSサーバー設定、キャッシュ状態および統計情報を確認します。
DNSキャッシュのクリア
systemd-resolve --flush-caches
systemd-resolvedの内部DNSキャッシュをクリアし、最新情報を再度取得させます。
特定のタイプのDNSレコードクエリ
systemd-resolve --type=MX google.com
google.comのMX(Mail Exchanger)レコードを照会します。
特定のインターフェースを通じたクエリ
systemd-resolve --interface=eth0 example.com
eth0インターフェースを通じてexample.comのIPアドレスを照会します。
ヒントと注意点
systemd-resolveの使用における役立つヒントと注意点です。
活用ヒント
- `resolvectl`コマンドも`systemd-resolve`と同様の機能を提供し、よりユーザーフレンドリーなインターフェースを持つ場合があります。多くの場合、`resolvectl`は`systemd-resolve`のシンボリックリンクです。
- DNS問題の診断時には、`systemd-resolve --status`で現在のDNSサーバー設定とキャッシュ状態を確認するのが役立ちます。
- ローカルキャッシュをクリアすると古いDNS情報を更新でき、特にDNSレコード変更後に即時反映が必要な場合に使用されます。
注意点
`systemd-resolve`は`systemd-resolved`サービスが有効になっている場合にのみ正常に動作します。このサービスはほとんどのsystemdベースのLinuxシステムでデフォルトで実行されています。サービスが無効になっている場合は、`sudo systemctl start systemd-resolved`コマンドで開始できます。