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tail コマンドガイド: ファイルの末尾を確認しリアルタイムで監視する

`tail` コマンドは Linux および Unix 系 OS でテキストファイルの最後の部分(デフォルトでは 10 行)を出力するために使用されます。主にログファイルをリアルタイムで監視したり、ファイルの最近の変更内容を迅速に確認するために欠かせないツールです。このガイドを通じて `tail` コマンドのさまざまな使い方と便利なオプションを学びましょう。

tail 概要

`tail` コマンドはファイルの「テール」部分、つまり最近追加された内容を表示することに特化しています。これは `head` コマンドがファイルの先頭部分を表示するのと対照的です。特に、`--follow`(または `-f`)オプションはファイルに新しい内容が追加されるたびにリアルタイムでこれを出力し、サーバーログの監視に非常に便利です。

tail の主要な役割

`tail` コマンドは主に次の目的で使用されます:

主要な活用分野

  • ログファイルの監視: サーバーやアプリケーションのログファイルをリアルタイムで監視し、問題を早期に発見します。
  • ファイルの変更内容確認: ファイルの最後の部分を確認し、最近どのような内容が追加されたかを迅速に把握します。
  • データストリーミング: パイプライン (`|`) を通じて `tail` の出力を他のコマンドに渡し、データを処理することができます。

主要な tail コマンドオプション

`tail` コマンドは出力する行/バイト数、リアルタイム監視、複数ファイル処理など、さまざまなオプションを提供します。

1. 出力範囲指定

2. リアルタイム監視とファイル処理

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`tail` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

`tail` コマンドのさまざまな活用例を通じてログファイルを監視し、ファイルの最近の変更内容を効果的に確認する方法を学びましょう。

ログファイルの最後の 10 行確認

tail /var/log/apache2/access.log

Apache ウェブサーバーのアクセスログファイル `access.log` の最も最近の 10 行を出力します。

ログファイルをリアルタイムで監視

tail -f /var/log/syslog

システムログファイル `syslog` に新しい内容が追加されるたびに即座にターミナルに出力します。 `Ctrl+C` で中止できます。

特定ファイルの最後の 50 行確認

tail -n 50 /var/log/application.log

`application.log` ファイルの最も最近の 50 行を出力します。

複数のログファイルを同時にリアルタイム監視

tail -f /var/log/nginx/access.log /var/log/nginx/error.log

`access.log` と `error.log` の 2 つのファイルを同時にリアルタイムで追跡します。各ファイルの出力はファイル名で区別されます。

ログローテーションを考慮したリアルタイム監視

tail -F /var/log/messages

ログファイルが定期的に名前が変更されたり新たに作成された場合(ログローテーション)でも途切れずに最新のログを追跡します。

ファイルの特定の地点から最後まで出力

tail +100 large_data.txt

`start_line_number` からファイルの最後までのすべての行を出力します。 `+` を使用すると開始行番号を指定できます。


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