概要
tmux-select-paneは、tmux環境でのペイン切り替えのためのインタラクティブな視覚的インターフェースを提供します。複雑なレイアウトでも、目的のペインを素早く見つけてアクティブにすることができます。
主な特徴
- 視覚的なペインリストと選択
- ペイン名または内容による検索機能
- カスタマイズ可能なキーバインディング
- 多様な外観設定オプション
インストール
tmux-select-paneはtmuxの標準機能ではなく、tmuxプラグインマネージャー（TPM）を通じてインストールするのが一般的です。TPMがインストールされていない場合は、まずTPMをインストールする必要があります。
TPMのインストール（オプション）
TPMがインストールされていない場合は、次のコマンドを使用してインストールします。
git clone https://github.com/tmux-plugins/tpm ~/.tmux/plugins/tpmプラグインの追加
~/.tmux.conf ファイルに次の行を追加して、tmux-select-paneプラグインを登録します。
set -g @plugin 'tmux-plugins/tmux-select-pane'
# その他のプラグイン...
run '~/.tmux/plugins/tpm/tpm'プラグインのインストール実行
tmuxを再起動するか、tmuxセッション内で `prefix + I` (大文字のi) を押してプラグインをインストールします。
主な設定オプション
tmux-select-paneは、`.tmux.conf` ファイルを通じて様々な方法で動作や外観を設定できます。以下に主な設定オプションを示します。
キーバインディングの設定
外観の設定
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明：
`tmux-select-pane` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
tmux-select-paneは主に`.tmux.conf`ファイルにキーバインディングを追加して使用します。以下に一般的な使用例を示します。
デフォルトのキーバインディングの追加
次の行を`.tmux.conf`ファイルに追加して、`prefix + s`キーでペインセレクターを実行するように設定します。（ここで`prefix`は通常`C-b`です。）
bind-key s run-shell "~/.tmux/plugins/tmux-select-pane/select_pane.sh"ペインセレクターの実行
tmuxセッション内で設定したキーバインディング（例: `prefix + s`）を押すと、現在のセッションのすべてのペインが視覚的に表示されます。矢印キーで移動したり、テキストを入力してペインを検索したりできます。目的のペインで`Enter`を押すと、そのペインに切り替わります。
カスタマイズされたキーバインディングの使用
もし`prefix + s`の代わりに`prefix + C-p`のような別のキーの組み合わせを使用したい場合は、`.tmux.conf`に次のように設定できます。
bind-key C-p run-shell "~/.tmux/plugins/tmux-select-pane/select_pane.sh"ヒントと注意点
tmux-select-paneをより効率的に使用するためのヒントと注意点です。
推奨される活用法
- **直感的なキーバインディング**: よく使うキーの組み合わせでペインセレクターを実行するように設定し、アクセス性を高めます。
- **検索機能の活用**: 多くのペインが開いている場合、ペイン名や内容の一部を入力して素早くフィルタリングし、目的のペインを見つけることができます。
- **外観のカスタマイズ**: `.tmux.conf`の`@select-pane-`プレフィックスオプションを使用して、境界線の色、背景色などを個人の好みに合わせて設定し、可読性を高めることができます。
注意点
- **TPMインストールの確認**: プラグインが正常に動作しない場合は、TPMが正しくインストールされているか、そして`.tmux.conf`に`run '~/.tmux/plugins/tpm/tpm'`という行が最後にあるか確認してください。
- **tmuxの再起動またはソース読み込み**: `.tmux.conf`ファイルを変更した後は、`tmux source-file ~/.tmux.conf`コマンドを実行するか、tmuxサーバーを再起動する必要があります。これにより変更が適用されます。