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tty: 現在のターミナルデバイス名を出力

ttyコマンドは、標準入力に接続されているターミナル(TTY)デバイスのファイル名を出力します。これは、スクリプトで現在のセッションがターミナルに接続されているかを確認する際に役立ちます。

概要

ttyは、現在のシェルセッションが接続されているターミナルデバイスのパスを `/dev/pts/X` または `/dev/ttyX` のような形式で表示します。これは、スクリプトで対話型セッションか非対話型セッションかを判断するのに利用できます。

主な特徴

  • 現在のターミナルデバイスパスを出力
  • スクリプトで対話型セッションかどうかの確認
  • 標準入力に接続されたターミナル情報を提供

主なオプション

ttyコマンドは主にターミナルデバイス名を出力したり、ターミナル接続の有無を確認するために使用されるシンプルなユーティリティであるため、オプションの数は多くありません。

出力制御

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`tty` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

ttyコマンドの様々な活用例を通して、現在のターミナル環境を確認し、スクリプトで活用する方法を学びます。

現在のターミナルデバイス名の確認

tty

現在のシェルセッションが接続されているターミナルデバイスのパスを出力します。

スクリプトでターミナル接続の有無を確認

if tty -s; then
  echo "ターミナルに接続されています。"
else
  echo "ターミナルに接続されていません。"
fi

tty -s オプションを使用してターミナルに接続されているかを確認し、その結果に応じて異なる動作を実行します。

パイプ経由でのtty実行結果

echo "hello" | tty

ttyコマンドがパイプ経由で実行される場合、標準入力がターミナルではないため、「not a tty」というメッセージが出力されます。

ヒントと注意点

ttyコマンドは主にスクリプトで現在の実行環境がターミナルに接続されているかどうかの判断に使用されます。これは、ユーザー入力が必要な作業を実行する前に有効性チェックを行うのに役立ちます。

スクリプトでの活用

tty -s オプションは、スクリプトで対話モードと非対話モードを区別するのに非常に役立ちます。例えば、ユーザーに入力を求める前にターミナルに接続されているかを確認できます。

活用シナリオ

  • スクリプトで対話型プロンプトを表示するかどうかの決定
  • ログファイルにターミナル情報を記録
  • セキュリティ監査時にターミナルセッションを確認

注意点:標準入力の変化

パイプ(|)やリダイレクション(<)経由でttyを実行すると、標準入力がターミナル以外のファイルやパイプに接続されるため、「not a tty」というメッセージが出力されるか、終了ステータスコードが1になることがあります。これは、ttyが標準入力に接続されたデバイスを確認するためです。


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