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uptime コマンドガイド: システムの起動時間と平均負荷の確認

`uptime` コマンドは Linux および Unix 系のオペレーティングシステムで、システムが起動してからどれだけの時間が経過しているか(アップタイム)、現在システムにログインしているユーザーの数、そしてシステムの平均負荷(load average)を簡潔に表示するために使用されます。システムの安定性とパフォーマンスを迅速に把握するために役立つ基本的な監視ツールです。このガイドを通じて `uptime` コマンドの使い方と出力結果の解釈方法を学びましょう。

uptime 概要

`uptime` コマンドはシステムが最後に再起動された時点から現在までの連続稼働時間を示します。これはサーバーの安定性と可用性を判断する重要な指標となります。また、システムの負荷平均を通じて現在の CPU リソースがどれだけ効率的に使用されているかも把握できます。

uptimeの主要な役割

`uptime` コマンドは主に次の目的で使用されます:

主要な活用分野

  • システムの安定性確認: システムがどれだけの時間再起動なしに動作しているかを確認して安定性を評価します。
  • パフォーマンス診断: システムの負荷平均を通じて、現在のシステムリソースがどれだけ余裕があるか不足しているかを間接的に把握します。
  • ユーザー数確認: 現在システムにログインしているユーザーの数を確認します。
  • シェルスクリプト: システム状態を定期的に確認するスクリプトに活用されることがあります。

出力結果の解釈: Load Average (平均負荷)

`uptime` 出力の中で最も重要な部分の一つは 'load average' です。これはシステムが処理すべき作業量(すなわち、実行待ちキューにあるプロセスの数)を時間の経過に伴って示した値です。3つの数字が表示され、それぞれ過去1分、5分、15分の平均負荷を意味します。

Load Average の解釈

  • Load Average: 各数字は特定の時間におけるシステムの平均負荷を示します。例えば、`0.50, 0.70, 0.80`は、それぞれ過去1分、5分、15分の平均負荷です。
  • 'CPU コア数'との比較: 一般的に、負荷平均値はシステムの CPU コア数と比較して解釈されます。例えば、4コア CPU システムで負荷平均が `4.00`であれば、これは CPU が完全に使用されており、待機中の作業が多いことを意味するかもしれません。`1.00`以下は単一コアで余裕があるか十分に処理可能なレベルを示します。CPU コア数より低ければ余裕があり、高ければ過負荷状態である可能性があります。

主要 uptime コマンドオプション

`uptime` コマンドは基本的にオプションなしで使用されますが、いくつかの簡単なオプションを通じて出力形式を変更することができます。

1. 出力形式指定

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`uptime` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

`uptime` コマンドのさまざまな活用例を通じて、システムの稼働時間と負荷状態を効果的に確認する方法を学びましょう。

現在のシステムの基本アップタイム情報確認

uptime

最も基本的な `uptime` コマンドの実行で、システムがどれだけの時間オンになっているか、何人のユーザーがログインしているか、そして平均負荷を示します。

システムの稼働時間のみ簡潔に確認

uptime -p

システムが起動してからの時間のみを 'up 1 day, 5 hours' といった人間に読みやすい形で出力します。

システムが起動した正確な日時確認

uptime -s

システムが最後に再起動された正確な時点を YYYY-MM-DD HH:MM:SS 形式で出力します。

`uptime` 結果から負荷平均のみ抽出

uptime | awk '{print $NF}'

`awk` コマンドを使用して `uptime` 出力から負荷平均値のみを抽出します。スクリプトでシステム負荷を監視する際に便利です。

ロードアベレージ 1分値のみ抽出

uptime | grep -oP 'load average: \K\d+\.\d+' | head -n 1

パイプラインを使用して `uptime` の出力から過去1分間の平均負荷のみを正確に抽出します。パフォーマンス監視スクリプトに活用されます。


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