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vi: 強力なテキストエディタ

viは、UnixおよびLinuxシステムで広く使用されている、モードベースの強力なテキストエディタです。コマンドモードと挿入モードを切り替えながらファイルを生成、編集、保存でき、システム管理やプログラミング作業に不可欠なツールとされています。

概要

viは、テキストファイルを効率的に編集するためのツールであり、特にサーバー環境でGUIなしで作業する場合に便利です。学習曲線はありますが、習熟すれば非常に高速な編集が可能です。

主な特徴

  • モードベース編集(コマンドモード、挿入モード、ラインモードなど)
  • 強力な検索および置換機能
  • マクロおよびスクリプトサポート
  • システムリソースの効率的な使用

主なオプション

viコマンド実行時に使用できる主なオプションです。

ファイルの開き方とモード

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`vi` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

viエディタを使用する基本的な例です。viはモードベースであるため、コマンドモードから挿入モードに切り替え(i、a、oなど)、編集後にコマンドモードに戻って(:)保存および終了します。

新規ファイル作成または既存ファイルを開く

vi new_file.txt

指定された名前のファイルを開くか、ファイルが存在しない場合は新規作成します。

読み取り専用モードでファイルを開く

vi -R important_config.conf

ファイル内容を変更できない読み取り専用モードでファイルを開きます。

ファイルを開いて特定の行に移動

vi +50 script.sh

ファイルを開きながらカーソルを50行目に移動します。

ファイルを保存して終了

vi my_document.txt
# (内容編集後)
# ESCキーを押した後
:wq

ファイルを編集した後、コマンドモードで `:wq` と入力して保存し終了します。

保存せずに終了

vi temp_file.log
# (内容編集後)
# ESCキーを押した後
:q!

ファイル内容を変更しても、保存せずに強制終了します。

ヒントと注意点

viは強力ですが、モードベースの特性のため、初心者にはやや難しく感じられることがあります。次のヒントを活用してviの使用に慣れてください。

viの核心:モードの理解

viは主に2つのモードで動作します。

  • コマンドモード (Command Mode): viを実行すると、デフォルトでこのモードになります。ファイル移動、テキストの削除/コピー/貼り付け、コマンド実行など、編集コマンドを実行します。キー入力が直接コマンドとして認識されます。
  • 挿入モード (Insert Mode): テキストを直接入力するモードです。コマンドモードから 'i' (insert)、'a' (append)、'o' (open line)などを押して入ります。'ESC'キーを押してコマンドモードに戻ります。

よく使う基本コマンド(コマンドモードで)

  • i: 現在のカーソル位置から挿入モードに切り替え
  • a: 現在のカーソルの次の位置から挿入モードに切り替え
  • o: 現在の行の下に新しい行を追加し、挿入モードに切り替え
  • dd: 現在の行を削除
  • yy: 現在の行をコピー
  • p: コピー/削除した内容を貼り付け
  • /: テキスト検索(例: `/search_term`)
  • :w: ファイルを保存
  • :q: 終了(変更がある場合は警告)
  • :wq: 保存して終了
  • :q!: 保存せずに強制終了

vi学習のためのヒント

ほとんどのLinuxシステムには `vimtutor` というvi/vimチュートリアルが含まれています。ターミナルで `vimtutor` を実行すると、対話形式でviの基本的な使い方を学ぶことができます。これはviに慣れるための最も良い方法の一つです。


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