ホーム > プロセス管理 > w

w: ログイン中のユーザーとアクティビティ情報の表示

現在システムにログインしているユーザー、実行中のプロセス、ログイン時間、アイドル時間などを表示するコマンドです。システム管理者が現在のシステムの負荷とユーザーアクティビティを把握するのに役立ちます。

概要

wコマンドは、現在システムにログインしているユーザーのリストと、各ユーザーがどのような作業を実行しているかの要約情報を提供します。これはシステム管理者が現在のシステムの負荷とユーザーアクティビティを把握するのに役立ち、各ユーザーのターミナル、ログイン時間、アイドル時間 (IDLE)、JCPU、PCPU、そして現在実行中のコマンド (WHAT) を表示します。

主な特徴

  • ログインユーザーリストとターミナル情報
  • 各ユーザーのログイン時間とアイドル時間
  • ユーザーが現在実行中のコマンドを表示
  • システム負荷とユーザーアクティビティの監視

主なオプション

wコマンドは、様々なオプションを通じて出力形式を調整したり、特定の情報をフィルタリングしたりできます。

出力形式の制御

情報のフィルタリング

生成されたコマンド:

コマンドを組み合わせてみてください。

説明:

`w` コマンドを実行します。

これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。

使用例

wコマンドの様々な活用例を通じて、システムの現在の状態を効果的に把握できます。

基本使用法

w

現在ログインしている全てのユーザーとそのアクティビティ情報を表示します。

ヘッダーなしで出力

w -h

出力上部のヘッダー行を省略し、ユーザー情報のみを表示します。

短い形式で出力

w -s

JCPU、PCPU、WHATカラムを省略し、簡潔に情報を表示します。

特定のユーザー情報を表示

w john

指定された 'john' ユーザーのアクティビティ情報のみを表示します。

ヘッダーなしで短い形式で出力

w -hs

ヘッダーを省略し、短い形式でユーザー情報を表示します。

ヒントと注意点

wコマンド使用時の役立つヒントと注意点です。

JCPUとPCPUの理解

JCPUは、そのTTY (ターミナル) で実行された全てのプロセスが使用した総CPU時間であり、PCPUは、現在 'WHAT' カラムに表示されているプロセスが使用したCPU時間です。これらを比較することで、ユーザーが現在主にどのような作業を行っているかを推測できます。

  • **JCPU (Jiffy CPU time):** そのターミナルで実行された全てのプロセスの総CPU時間。
  • **PCPU (Process CPU time):** 'WHAT' カラムに表示されている現在のプロセスのCPU時間。

WHATカラムの解釈

'WHAT' カラムは、ユーザーが現在実行中のコマンドを表示します。この情報は、ユーザーがシステムでどのような作業を行っているかを把握する上で重要です。長いコマンドの場合、省略されて表示されることがあります。

  • ユーザーの現在の活動を把握する上で重要な情報。
  • コマンドが長い場合、省略されて表示されることがあるため注意。

システム負荷の監視

wコマンドは 'uptime' 情報と共に、システムの現在の負荷 (load average) を上部に表示します。これにより、システムの全体的なパフォーマンス状態を素早く確認できます。


同じカテゴリのコマンド