概要
zipinfoはZIPファイルのメタデータを分析し、アーカイブ内にどのようなファイルが存在するか、各ファイルの圧縮方式、元のサイズ、圧縮後のサイズ、更新日時、権限などの詳細情報を表示します。これにより、ZIPファイルを開かなくてもその内容を把握することができます。
主な機能
- ZIPアーカイブ内のファイルリストを確認
- 各ファイルの圧縮率、元のサイズ/圧縮後のサイズを表示
- ファイルの更新日時情報を提供
- UNIXの権限および所有者情報を表示(サポートされている場合)
- アーカイブのコメントを確認
主なオプション
zipinfoコマンドは、さまざまなオプションを使用して出力形式を制御し、特定の情報をフィルタリングできます。
出力形式の制御
情報詳細度とフィルタリング
生成されたコマンド:
コマンドを組み合わせてみてください。
説明:
`zipinfo` コマンドを実行します。
これらのオプションを組み合わせて、AIと一緒に仮想的にコマンドを実行してみてください。
使用例
zipinfoコマンドのさまざまな活用例です。
基本情報の確認
zipinfo myarchive.zip
指定されたZIPファイルの基本情報を表示します。
簡単な要約情報の表示
zipinfo -s myarchive.zip
ZIPファイルの総ファイル数、圧縮サイズ/元のサイズなどの要約情報のみを確認します。
UNIX ls -l形式で表示
zipinfo -m myarchive.zip
ファイル権限、所有者、グループなどを含めてUNIXの`ls -l`と同様の形式で表示します。
特定のファイルの情報の確認
zipinfo myarchive.zip 'path/to/specific_file.txt'
ZIPアーカイブ内の特定のファイルに関する情報のみをフィルタリングして表示します。
アーカイブコメントの確認
zipinfo -z myarchive.zip
ZIPファイルに保存されているコメントを確認します。
インストール
ほとんどのLinuxディストリビューションでは、`zipinfo`は`unzip`パッケージの一部として提供されています。デフォルトでインストールされていない場合は、次のコマンドを使用してインストールできます。
Debian/Ubuntu
sudo apt update
sudo apt install unzip
`apt`パッケージマネージャーを使用してインストールします。
CentOS/RHEL/Fedora
sudo yum install unzip
`yum`または`dnf`パッケージマネージャーを使用してインストールします。
Arch Linux
sudo pacman -S unzip
`pacman`パッケージマネージャーを使用してインストールします。
ヒントと注意点
zipinfoを使用する際の便利なヒントと注意すべき点です。
便利なヒント
- `zipinfo`はZIPファイルの内容を実際に展開しないため、大容量ZIPファイルの内容を素早く把握する際に非常に効率的です。
- 出力結果を`grep`や`awk`などの他のコマンドとパイプ(|)で接続して、特定のファイルやパターンを検索できます。例: `zipinfo myarchive.zip | grep '.log$'`
- 暗号化されたZIPファイルの場合、`zipinfo`はファイルリストを表示できますが、ファイルサイズや圧縮率などの一部の情報は正確でなかったり、表示されなかったりする場合があります。
注意点
- `zipinfo`はZIPファイルの整合性を検査しません。ファイルが破損しているか確認するには、`unzip -t`または`zip -T`などのコマンドを使用する必要があります。
- ZIPアーカイブが非常に大きい場合や多くのファイルを含んでいる場合、`zipinfo`の出力結果が長くなる可能性があるため、`less`や`more`と組み合わせて使用することをお勧めします。例: `zipinfo large_archive.zip | less`